ハイドリズム16【2024年6月1日発刊】
¥5,500円(税込)
A4版100ページ
発行日:2024年6月1日
水素業界専門誌
脱炭素の切り札として開発が進む水素・アンモニアの最新動向を掲載したガス体エネルギーの業界専門誌。
低炭素サプライチェーン構築に向けた世界各国の開発状況を追うとともに燃料電池をはじめとする関連機器・技術についてもフォロー。
他にも脱炭素に関連した最新情報を幅広く掲載。水素・アンモニアに携わる方だけでなく脱炭素に取り組むすべてのビジネスマンに最適な情報媒体。
商用化実現への嚆矢となるか
「水素社会推進法」が成立需給一体のプロジェクトに支援
値差補填にはGX債から15年間で3兆円を充当
2050年カーボンニュートラルに向け、新たなエネルギーとして大規模な導入が期待される水素。
その実現には、供給コストの低減と需要拡大が課題となる。
その課題解決に向けた支援策を盛り込んだ新法「水素社会推進法」が、今年5月に成立した。
これまで産業界から強く要望されてきた既存エネルギーと水素との販売価格差を支援するいわゆる値差補填と、大規模な水素利用を促すための供給インフラ整備を支援する拠点整備支援の二つを盛り込み、水素エネルギーの供給・利用を早期に促進させるのが狙いとなる。
こうした支援策を国が明示したことが、需要家側と供給者側、両サイドが水素サプライチェーン構築に向けた大規模投資に踏み出すかの判断材料となり、実需を見据えた社会実装が加速度的に進んでいくことが期待されるところだ。
水素エネルギー開発は大きな転換期を迎えようとしている。
グリーン水素製造
群雄割拠の水電解装置開発大型ニーズを捉える動きが活発化
日本エア・リキード欧州タイプ4日本仕様化目指す、巴商会タイプ4を用いた実機開発進めるサムテック、カワテックス、タイプ3を開発
高圧水素の輸送効率向上を目的に従来の水素トレーラー(タイプ1、鋼製容器)よりも2~4倍の水素を配送できる複合容器を用いたトレーラーの導入、開発を日本エア・リキード、巴商会がそれぞれ進めている。
両社は軽量容器であるタイプ4(樹脂ライナ+CFRP)を用いる点で共通しているが、日本エア・リキードは欧州で既に走行しているタイプ4トレーラーの日本仕様化を目指し現在の規制、基準の見直しや適正化を進めており、巴商会は現在の規制、基準の範囲内で運用できるタイプ4水素トレーラーの開発を行っている。
規制見直しと実機開発、取り組み方は異なるが、両社ともにより効率的な水素トレーラー開発に尽力している。
輸送
輸送効率向上を目指し、複合容器を用いた水素トレーラー開発進む
日本エア・リキード欧州タイプ4日本仕様化目指す
日本エア・リキード欧州タイプ4日本仕様化目指す、巴商会タイプ4を用いた実機開発進めるサムテック、カワテックス、タイプ3を開発
高圧水素の輸送効率向上を目的に従来の水素トレーラー(タイプ1、鋼製容器)よりも2~4倍の水素を配送できる複合容器を用いたトレーラーの導入、開発を日本エア・リキード、巴商会がそれぞれ進めている。
両社は軽量容器であるタイプ4(樹脂ライナ+CFPR)を用いる点で共通しているが、日本エア・リキードは欧州で既に走行しているタイプ4トレーラーの日本仕様化を目指し現在の規制、基準の見直しや適正化を進めており、巴商会は現在の規制、基準の範囲内で運用できるタイプ4水素トレーラーの開発を行っている。規制見直しと実機開発、取り組み方は異なるが、両社ともにより効率的な水素トレーラー開発に尽力している。
需要創出 FC商用車
CTPT
東京、福島、福岡でFCトラックの社会実装進める開始から1年で小型100台走行中
輸送部門の様々な課題解決のためトヨタ自動車をはじめとした自動車メーカー5社(現在は4社)が共同出資して設立したCJPT(コマーシャルジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)はFCトラックの社会実装を進めており、2023年2月から東京、福島、福岡の1都2県でFC小型(積載量3トン)トラック117台が走行している。走行は29年度までの予定で、それまでに小型250台、大型(積載量11トン)50台導入する計画だ。
