No.1036 2024年07月15日
市場動向
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ロシアプラント稼働と中国経済低迷
半導体需要の回復遅れで世界的に需給緩むヘリウム
ここ数年来の世界的な玉不足によるタイト化現象から一転、24年度の世界のヘリウム需給は、中国経済の停滞と半導体産業の生産回復の遅れから、世界的に需要が低迷、玉余りの様相が濃くなってきている。
昨年秋にはロシアの新プラントが立ち上がり、イルクーツクオイル、ガスプロムの2つのヘリウム生産プロジェクトが始まっている。ロシアと陸続きの中国では、国内企業が独自に液化ヘリウムコンテナーを製作、自国のディストリビューターがこれらを大量に購入、ロシア玉を引き取り販売している。中国のロシア産ヘリウムの消費量は、全消費量の40%を占めるところまで増えているという統計もある。
No.1036号(2024年07月15日号)
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