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No.1030 2024年04月15日

診療報酬改定2024
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地域包括医療病棟が新設

急性期偏重からの病床バランス調整進む

2年毎に実施される診療報酬改定について、24年度は6月1日に施行となる。 
今回の診療報酬改定では、急性期に偏りすぎている日本の病床機能バランスの整理を狙いとする施策が試みられている。具体的には、急性期一般入院料1(急性期1)の施設基準の厳格化、及び地域包括医療病棟の新設などである。 7対1病床である急性期1の新基準について、ここではその詳細な内容は省くが、例えば患者の平均在院日数が18日から16日へと短縮された事や、評価項目である「注射薬剤3種類以上の管理」に対し、7日間の該当日数上限を設けると共に、アミノ酸や糖などの静脈栄養に関する薬剤を削除する、などといった様々な厳格化措置が取られている。既存の急性期1病棟の中には、新施設基準をクリアできないところも出てくるものと思われる。

No.1030号(2024年04月15日号)

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