ガスレビュー
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No.1028 2024年03月15日

地域市場再発見・近畿
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コロナ明けるも、「落ち」の見えない近畿ガス市場

価格改定進む一方、ガス販売量で伸び悩む

昨年春の新型コロナウイルスの5類移行により、海外渡航客に対する水際対策が一旦の終了を見せた事から、近畿でもコロナ禍以前の様に、大きなトランクを抱えた外国人観光客の姿を良く見かけるようになった。大阪で最も著名な繁華街である道頓堀をはじめ、各地の観光名所では日本人の方が少ないのではないかと錯覚する程、様々な言語が飛び交っており、最早死語の感さえあった「インバウンド」などといった経済用語も、再び良く耳にするようになった。
ただ、産業ガス市場はエネルギーコストの上昇、人手不足などの影響により、「爆買い」からは未だ遠い状況にある。25年に大阪・夢洲で開催される「大阪・関西万博」についても、ようやく〝特需〟の兆しが見えてきたものの、やはり本命は万博終了後に予定されているIR開発に伴うガス・溶材・機器需要と目されている。各種価格改定効果により売上は良いものの、販売量では伸び悩むというのが、直近の近畿ガス市場の姿であるようだ

No.1028号(2024年03月15日号)

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