ガスレビュー GAS REVIEW

水素基本戦略改定で見えてきた2030年初頭の商用化初期段階

工業ガス企業にも新たな事業機会創出の可能性出てくる

今年6月「水素基本戦略」が改定され、40年段階での数値目標の追加をはじめ水電解装置導入目標やＣＣＳ貯留量などが新たに追加された。同時にかねてから要望の高かった値差補填やインフラ拠点整備など導入初期の公的支援についても盛り込まれた。こうした支援制度整備を背景に供給企業では輸入水素の大規模サプライチェーン構築に向けた国内での受入設備・機器開発がスタート、需要側でも、水素やアンモニアを試験的に利用する動きが加速している。