ガスレビュー
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No.985 2022年06月01日

地域市場再発見・四国
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コロナ禍・価格高騰で造船不況さらに深刻化、低調続く四国ガス市場

域内ガス関連企業はカーボンニュートラル関連需要に期待

愛媛・香川・高知・徳島で構成される四国4県の2021年工業ガス市場は、主要産業である造船分野でのかねてからの不調が、新型コロナウイルス感染拡大や原材料価格高騰でさらに深刻化し、低調に推移した模様である。域内ガス関連企業では、化学や建機など、その他産業分野でのスポット的な設備増強や工事案件に業績が左右される不安定な状況が続いており、コロナ禍での行動制限に合わせて原材料価格高騰による値上げ対応にも追われ、新規需要を開拓しようにも思うような事業活動が難しい一年だった。 もっとも、ここに来て将来に向け明るい話題も出てきた。新たなビジネスを生み出すトピックスとして期待を集めているのが、国内で2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す〝カーボンニュートラル〟の動きだ。四国地域でも、造船や電力分野を中心に燃料を従来主流の化石燃料から環境負荷の低いLNGや水素、アンモニアなどに切り替える取り組みが進められているほか、瀬戸内海沿岸ではクリーンエネルギーを海外から輸入し周辺産業に供給する港湾拠点『カーボンニュートラルポート』を形成するための検討が始まっている。

No.985号(2022年06月01日号)

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