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序説
超高齢化社会を迎えて、いよいよ拡大する在宅医療市場
問われる「継続力のある企業づくり」と、地域医療ガス事業の「認知活動」
2024年春に実施された診療報酬改定は、在宅医療…取り分け地域包括ケアシステムの構築を一層推進していきたい国の方針がより先鋭化された内容となった。今回の改定では、在宅分野において、情報通信技術(ICT)を活用した質の高い在宅医療提供体制の構築を後押しすべく、別表の通り複数の内容見直しが進められたのだが、特に医療ガス業界にも直接関わってきそうなのが、併せて行われた在宅ターミナルケア加算の要件緩和である。これまで同加算は、死亡日及び死亡日前14 日以内の計15日間に「2回以上往診又は訪問診療を行った患者」が、在宅で死亡した場合に算定可能だったのだが、今回から「退院時共同指導を行った上で往診を行った患者」についても対象に加えられた。
ドクターインタビュー ①
「第27回日本医療ガス学会学術大会」(11月16日開催) では、NO、水素などの臨床応用、臨床工学技士と医療ガスの関わり等の講演・シンポジウムを企画
佐藤 暢一東京都済生会中央病院副院長第27回日本医療ガス学会学術大会・総会大会長
第27回日本医療ガス学会学術大会・総会はテーマを「新しいガスの臨床応用の今」とし、11月16日に品川シーズンテラスカンファレンス(東京都港区港南1−2 −70)で開催される。大会長の佐藤暢一東京都済生会中央病院副院長は、水素、NO(一酸化窒素)、CO(一酸化炭素)及びH2S(硫化水素)、アルゴンなど希ガス(貴ガス)等の各ガスの臨床応用についての講演、シンポジウム「臨床工学技士と医療ガスの関わり」、ランチョンセミナー「ネーザルハイフローについて気を付けること」をプログラムしている。今回の学術大会の狙い、また、「医師の働き方改革」、日本医療ガス学会の今後等々について訊いた。
医療ガス最前線
腸換気法が超未熟児の生きる命を支える術に
新生児用酸素化補助医療機器開発目指すEVAセラピューティクス
東京医科歯科大学発のベンチャー企業、EVAセラピューティクス(大阪府大阪市、尾﨑拡代表取締役)は、2030年までの販売開始を目標に、『腸換気法(EnteralVentilation、以下EVA)』EVAによる新生児用酸素化補助医療機器の開発に取り組んでいる。EVAとはパーフルオロデカリン(PFD)に酸素を溶け込ませた液体(O2-PFD)を浣腸のような要領で肛門から注入し、腸の粘膜を介しO2-PFDと血液との間に分圧較差を生じさせることで、血中に酸素が移り全身の酸※素化を可能にする新しい呼吸管理法であり、21年、東京医科歯科大学の武部貴則教授らによって開発された。EVAによる酸素の取り込みだけでは人間は生きていけないが、呼吸による酸素の取り込みを〝補助〟するという観点で、低酸素状態ながら呼吸療法が限定される新生児に対し、少量の酸素で呼吸状態の改善ができるという。長時間の効果が持続する可能性を秘めており、新生児の命を支える同技術について、尾﨑拡代表取締役に話を訊いた。
誌上在宅呼吸器関連機器展
在宅医療の拡充に向け、国は情報通信技術(ICT)を活用して医師や看護師、ケアマネージャーら多職種が連携、地域一体で患者を診ていく体制の充実を推進している。この動きに呼応して、酸素濃縮装置をはじめとする様々な在宅医療機器では、ICT 機能を盛り込んだ新機種の開発及び既存機種の改良を進めているところである。一方で、患者の自宅内、あるいは外出先で用いられる装置でもあるだけに、小型・軽量・省電力といった機能面の最適化は元より、患者自身あるいは患者家族が扱いやすいように、デザインや操作性をより一層向上していく事も求められるなど、その開発には並々ならぬ企業努力を要する。今後も多様化していくニーズに対し、メーカー各社での更なる製品開発が進められていくものとみられる。
医療ガスディーラー特集
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