ガスレビュー
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Beyond Semiconductor

PROトロン

パワーデバイス革命で何が起きるのか

・巻頭特集 来るべき半導体の上昇局面に臨む
・TMSCが起こす大きなうねりは九州全体へと波及
・グリーンサステナブル半導体、ガスにも求められるCO2換算
・細分化の進歩は液体材料とともに
2022年エレクトロニクスガス&関連機器マーケット
世界エレクトロニクス市場マップ

  • A4版88頁
  • 2023年6月30日
  • 6,600円(送料・税込)
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巻頭特集

来るべき半導体の上昇局面に臨む

TSMCが起こす大きなうねりは九州全体へと波及新たな上昇局面を迎えるシリコンアイランド

これまでスマートフォンやパソコン、データセンター投資が需要を牽引してきた半導体市場はこの先...中長期的にみると、デジタル化の更なる進展で家電などの民生用をはじめEVなどの車載用、更にはAI技術の進歩による大量のデータ処理、5Gといった移動通信システムなどが加わり、一段と拡大する見方が強い。国内においても足元の生産量は〝踊り場〟としながらも北海道をはじめ東北や中部、中国など全国各地で半導体生産に対する設備投資が数年先まで鳴りやまない状況だ。

微細化の進歩は液体材料とともに

トリケミカル研究所

新中計の達成に向け、日本・台湾・韓国で特殊材料投資を加速

 エア・ウォーター(豊田喜久夫会長)と大阪公立大学大学院工学研究科梁剣波准教授、重川直輝教授、東北大学金属材料研究所大野裕特任准教授、永井康介教授、物質・材料研究機構清水康雄博士らの研究グループは今年3月、ダイヤモンドに接合された窒化ガリウム(GaN)に約800℃の熱処理を行い、トランジスタを作製することに成功したと発表した。エア・ウォーターによればダイヤモンド接合後にデバイス試作を成功したのは世界初という。また熱伝導率の最も高いダイヤモンドを組み合わせたことで、シリコン(Si)High-k材料やバリアメタル向け金属材料などを主力製品とするトリケミカル研究所(太附聖社長)では、23年1月期決算において9期連続の過去最高売上高を記録、利益面でも8期連続で最高記録を更新するなど、エレクトロニクス市場向けビジネスが好調推移している。また今期からは、26年1月期時点で「売上高195億円、営業利益48億8千万円、利益率25%」を掲げる中期経営計画を策定、国内外での生産設備投資に精力的に取り組んでいるところである。同社の太附社長に、現在の活動状況を訊いた。

フロンティアレポート

素材が生み出す深化・進化・真価

京大アイセムス

2022年11月、京都大学物質-細胞統合システム拠点(アイセムス)の北川進特別教授、大竹研一特定助教、堀毛悟史准教授(京都大学理学研究科教授現在)らの研究グループは、中国華南理工大学のGu教授の研究グループと共同で、水と重水の分離が可能な多孔性材料の開発に初めて成功した。水と重水は分子サイズや沸点が極めて近しいことから、従来その分離には莫大な電力やコストを要していた。今回開発した多孔性材料は、水と重水を室温で分離可能で、従来法の最大100倍となる分離係数を示すことから、省エネルギーかつ高効率な水と重水の分離を実現する。

2022年ガス&機器マーケット動向

暗雲の先に光明見える、エレクトロニクスガス&機器マーケット

新型コロナウイルスにより発生した〝特需〟から一転、半導体・液晶市場の急激な冷え込みによって、特殊材料ガスマーケットも急ブレーキを余儀なくされている。
 特に生産調整局面を迎えたメモリの影響は極めて大きい。22年9月末にウェーハ投入枚数3割減を明言したキオクシアでは、現在もなお生産調整状態にある。需給ギャップの早期解消が望まれるところだが、23年4月にはこれまで逆張りの量産を続けてきた韓・サムスンでさえ減産へと踏み切るなど、事態は世界レベルで一層深刻化している。先行きが不透明な中、ガス企業各社にも粘り強いビジネスが求められる状況となっている。

世界エレクトロニクス市場マップ

日本や韓国、中国台湾などエレクトロニクスに関連する拠点を地図で紹介

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