ガスレビュー
GASREVIEW Articles

No.870 2017年08月15日

2017年夏期特集号
5

工業ガス企業R&D最前線

次代の大型アプリケーションに備えた大陽日酸、エア・ウォーター、岩谷産業の研究開発体制

2017年の国内工業ガス市場は、エレクトロニクス、電子部品の伸長を筆頭に鉄鋼、化学、自動車など主要需要分野も堅調でガス出荷量は安定している。手持ち工事量の減少から施工スピードが落ちている造船向けが低調なものの新規受注が進み2020年以降には再び回復してくる見通しとなっている。
回復基調にある市場環境であるものの高揚感に乏しく先行きに不安を覚えるのは、かつてのような大型ガスアプリケーションの出現が久しくないことに起因しているのではないか。
かつての工業ガス市場は、1960年代の製鋼プロセスへの酸素利用、1980年代以降の半導体、液晶、太陽光パネル、LEDといったエレクトロニクス製品の拡大による窒素ガス及びプロセスガスの伸長、1990年代には、石油精製における脱硫水素、ガラス溶融における酸素燃焼に代表される省エネ、環境改善型ガス用途が伸長した。新たな大型ガスアプリケーションが、ほぼ10年サイクルで顕れ、そのたびに工業ガス市場の規模を一回りも二回りも大きくしてきた。

No.870号(2017年08月15日号)

当社発行の書籍のご案内
ページの先頭へ