ガスレビュー
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No.868 2017年07月15日

ヘリウム情勢
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カタール断行問題が揺すぶる世界のヘリウム市況

サウジ、UAE回避の新ルートで出荷されるカタール玉
市場価格への影響は不可避か!?

中東諸国がカタールとの国交を断絶したことで、カタール産ヘリウムの供給が滞る懸念が出ているが、本誌取材によるとサプライヤーの努力により日本市場への影響は今のところ最低限に抑えられている。
本誌が提携する英ガスワールドは7月5日付けのウェブ配信記事において、「ラスガスのヘリウムプラントは6月12日に生産を停止し、7月5日頃に再稼動した。この3週間の停止期間中に、供給されるはずだった120コンテナ分のヘリウムが市場から喪失した。生産は正常に戻ったが、安定供給構築には時間を要するであろう。改めてヘリウム供給網の脆弱性、政治リスクを思い起こさせることになった」と報じた。
一方、カタールは世界市場の3割を占めるヘリウム輸出大国であり、今回の余波で世界のヘリウム需給が急激に引き締まっている。6月中旬以降から中国、東南アジアなどでは出荷が調整去れている模様。価格面も含め、影響がしばらく続きそうだ。

No.868号(2017年07月15日号)

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