ガスレビュー
GASREVIEW Articles

No.853 2016年12月01日

医薬品開発
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生体細胞が治療薬となった我国初の他家由来再生医療等製品

JCRファーマの「テムセルHS注」、液体窒素の超低温で輸送中

兵庫県芦屋市の製薬会社JCRファーマ(芦田信会長兼社長)は今年2月から我国初の他家(他人)由来再生医療等製品「テムセルHS注」を販売している。
同製品は白血病治療の骨髄移植における合併症を治すためのものだが、特筆すべきは同製品が他人の骨髄から作った生体細胞そのものである点。製造では炭酸ガスによる細胞の培養、流通では液体窒素による超低温輸送がいずれも不可欠であり、ガスと密接につながっている。
再生医療の開発ではiPS細胞、ES細胞などの万能細胞がよく知られる。しかしこの製品は「間葉系幹細胞」に分類されるもの。万能ではないが、がん化のリスクが少なく、扱いやすい点に特長がある。この細胞を利用した脳梗塞や心筋梗塞の治療薬開発も進んでいるという。
生きたままの細胞が主役となる再生医療ではガスが培ってきたバイオ・超低温技術の利用範囲が今後も拡大する。そこで同社の杉原圭亮細胞再生医療統括部長に同製品やその流通システム、再生医療の現状について聞いた。

No.853号(2016年12月01日号)

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