ガスレビュー
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No.890 2018年06月15日

ガスアカデミズム
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キセノンが支えるはやぶさ2「2018年宇宙の旅」

JAXAイオンエンジン専門家に聞く、Xeの魅力と開発中の新型エンジン

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2014年に打ち上げた探査機「はやぶさ2」が目的地の小惑星「リュウグウ」へ6月下旬にも到着すると発表した。
 リュウグウは地球と火星の間の軌道を楕円形で公転する、直径900mの非常に小さな岩のような天体だ。地球からの直線距離はおよそ3億㎞だが、小さいがためにその引力は利用できず、探査するには随時追尾する必要がある。このため往復で6年をかけるはやぶさ2の総飛行距離は52億㎞に及ぶという。
 想像を絶する長期長距離の宇宙飛行だが、これを支えているのがキセノン(Xe)を推進剤として利用する「イオンエンジン」である。イオンエンジンとはどういったものなのか、またなぜXeだけを好んで使うのか。最新の開発動向と合わせて、はやぶさ2イオンエンジン設計責任者であるJAXA宇宙科学研究所の西山和孝宇宙飛翔工学系准教授に聞いた。

No.890号(2018年06月15日号)

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